当たり前なことが当たり前じゃない日が、そう遠くない未来にやってくる
埼玉県で、道路が陥没し、トラックを運転していた方が1名巻き込まれ、現在も救出作業中とのこと。無事に助け出されることを願っています。
私は採用活動の場面で、「当たり前なことが当たり前じゃない日が、そう遠くない未来にやってくる」と話をしています。今日はその話を少ししてみたいと思います。
現在、下記の通り、建設業に従事する作業員は60歳以上が25%、約4分の1です。
一方、15~29歳の若手は、11.7%と約10人に1人となっています。
これから10年経って、60歳以上が定年を迎えると、建設業に従事する4分の1がいなくなることになります。
また、日本は、高度経済成長期に日本の道路・電気・水道・ガスなどのインフラは整備され、30年以上経過し、老朽化に伴う修繕・改修が求められています。
にもかかわらず、前述の通り、作業員が増えておらず、高齢化してる。
そのため、道路や水道、ガス管などの各種インフラの保守点検ができず、技術継承がされず、今回のような陥没、トンネルの崩落、停電、断水など、これまで、私たちが当たり前に生活していた生活ができなくなることが想定されます。今回の道路の陥没も、その諸端のような気がしています。
ですから、私は採用の場面で、当社の電気、電気通信工事業でなくても構わないから、何かしら建設業に携わってほしいと伝えています。
建設業は、建築物、電気、通信、水道、道路、トンネル、ガスなどなど、まさに人々の暮らしを作り・支える業界であり、今回の事故を未然に防げる業界でもあるからです。私たちの当たり前の生活を守る業界です。
今回の事故を他山の石とするのではなく、少しでも建設業の魅力を伝え、建設業に携わる人を増やす活動をしていきたいと考えています。